ねむり


わかってほしいなんて思わないし、わかりきるなんてことができると思ってない。だからこそ言葉などの道具を使って、少しでも相手の考えや感情の尺度をはかるもの、だと思っている。

ちゃんとわかりあう、ということだとか、本当の共感、はできない。人それぞれ、様々な経験や感覚の果てにある感情に、一般的な名前をつけて共有しているだけだ。でも、それでも1つの言葉を使って同じくらいの感覚を共有するというのはとても楽しいことだし、嬉しいこと、だと思う。

だからこそ、好きな人たちと本当に理解しあったりすることは無理なんだな、と気づかされて、わかっていても、とても悲しくなってしまった。

わかりあえると思っているひとと、わかりあえるわけがないのだ。ひどく滑稽。